古楽面研究所(お面作り研究所)

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古楽面とは

<<古楽面とは>>

我が国における仮面の歴史は古く、縄文後期の土面が東北や関東にかけて出土しています。仮面の中でも、7世紀に大陸伝来の、呉楽をスタートとする、仮面の総称を古楽面と云っています。古楽面は大きく分けると、伎楽面、舞楽面、行道面、能面、狂言面などに分類されます。

<<<お面の歴史と種類>>>

<伎楽面>

伎楽面は、飛鳥から奈良時代にかけて、仏教と共に伝わり、大仏開眼で披露されたと云われており、大型の伎楽面は正倉院や法隆寺、国立博物館に残っているのが有名です。 冶道 、迦楼羅 、崑崙 、大孤父、呉公、呉女 など14種の面が有ります。


<舞楽面>

舞楽面は、平安時代前期に成立し、宮廷行事や神社の祭りの舞楽で用いられる面で、一時衰退したのち再興後は、広く民間信仰とも結びついて、地方にも広がったと云われています。還城楽 、陵王 などの左舞の面と 納曽利 、地久 などの右舞の面が有ります。

<行道面>

行道面は、仏や菩薩の功徳を賛する仏事に、使用されるものです。面を被った僧が列をなして練りき、仏の功徳を讃美する来迎会では行道面が用いられます。阿修羅 、などの八部衆の面や天狗、菩薩 などの面が有ります。

<能面、狂言面>

能面と狂言面は、我が国固有の様式美を持つ、能楽と狂言の発展と共に、様々な面が作られて、武家社会の文化として発展し、専業化と分業化を通じて、独特の美学を形成しています。小面 、般若 、小牛尉 などの能面と空吹 、乙 などの狂言面が有ります。

<仏頭面>

仏頭面は古楽面の分類にはありませんが、仏頭は仏像の顔を模写、複製したものをこの分類にしています。広隆寺弥勒菩薩、中宮寺弥勒菩薩、などが有ります。